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むし歯 [う蝕]
むし歯は、口の中の細菌が糖分を分解して酸をつくり、その酸によって歯が少しずつ溶けていく病気です。初期は自覚症状がほとんどなく、見た目でも気づきにくいため、定期的な検診での早期発見が大切です。進行すると、次のような症状が現れます。
・初期(C1~C2)
冷たい物や甘い物がしみる、食べ物が詰まりやすい、歯の表面がざらつくなどの変化がみられます。
・進行時(C3~C4)
温かい物で強くしみる、何もしていなくてもズキズキとした痛みが続く、噛んだときに痛みを感じるようになります。
主な症状・悩み
- 歯が痛い
- 歯に穴があいている
- 歯に黒っぽい部分がある
- 冷たいものが染みる
歯髄炎(しずいえん)
歯髄炎は、歯の内部にある神経や血管が通う「歯髄」に炎症が起こる病気で、主にむし歯の進行や外傷などが原因です。
初期は痛みを感じにくいこともありますが、進行すると強い痛みが現れ、放置すると歯を失うリスクが高まります。
一度発症すると自然に治ることは難しいため、違和感を覚えた時点で早めに受診することが大切です。
主な症状・悩み
- 歯が痛い
- 食いしばりや歯ぎしりをよくする
- むし歯がないのに歯が痛む
顎関節症(がくかんせつしょう)
顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に痛みや違和感が生じる症状です。口を開けたときに「カクッ」「ゴリゴリ」と音がしたり、大きく開けにくくなることがあります。
原因としては、かみ合わせの乱れや歯ぎしり・食いしばり、ストレスなど、日常の習慣が関係していることが多くあります。
症状が強い場合は、薬の処方やマウスピースの作製などを行い、あごへの負担を軽減しながら改善を目指します。違和感や痛みを感じた際は、無理をせず早めにご相談ください。
主な症状・悩み
- 顎の痛み
- 口が大きく開けられない
- 口を開けた時にゴリゴリと音がする
知覚過敏(ちかくかびん)
知覚過敏は、むし歯や神経の炎症がなくても、冷たい飲食物や甘いもの、歯ブラシの刺激、風などで「ズキッ」とした一時的な痛みを感じる症状です。
治療では、専用の薬剤で歯の表面をコーティングして刺激を抑えたり、歯ぎしりが原因の場合はマウスピースを使用して歯への負担を軽減します。
主な症状・悩み
- 冷たいものが染みる
- 甘いものが染みる
- 風で歯がズキっとする
- 歯ブラシが当たる瞬間に痛みを感じる
歯ぎしり、食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣で、睡眠中だけでなく日中にも起こることがあります。
原因としては、ストレスや緊張、かみ合わせ、生活習慣などが関係していると考えられています。
こうした習慣により、歯のすり減りや知覚過敏、詰め物の破損、あごの痛みのほか、頭痛や肩こりなどの不調が現れることがあります。放置すると顎関節症のリスクも高まるため、早めの対策とケアが大切です。
主な症状・悩み
- 歯がすり減る・欠ける・ヒビが入る
- 冷たいものがしみる(知覚過敏)
- 詰め物・被せ物がよく外れる
- 歯ぐきが下がる
口内炎(こうないえん)
口内炎は、唇や頬の内側、舌などにできる炎症で、疲れやストレス、睡眠不足、栄養バランスの乱れなどが原因で起こりやすい症状です。白っぽい潰瘍やヒリヒリとした痛みが特徴です。
軽い場合は、ビタミンB群を意識した食事や十分な休養、水分補給によって自然に改善することもあります。特に夏は、疲労や紫外線、ウイルスの影響などで発症しやすいため、体調管理を意識することが大切です。
ただし、なかなか治らない場合や繰り返す場合、強い痛みがある場合は、別の原因が関係している可能性もあります。無理をせず、早めにご相談ください。
主な症状・悩み
- できものがある
- 舌に炎症がある
- 口の中を噛んだ
ドライマウス
ドライマウス(口腔乾燥症)は、さまざまな要因によって唾液の分泌が減り、口の中が乾きやすくなる状態です。糖尿病や腎疾患、ストレス、筋力の低下、薬の副作用などが関係することがあります。
口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が低下し、むし歯や歯周病、感染症のリスクが高まります。
改善には、唾液腺のマッサージやガムでの刺激、口や舌の筋肉を使ったトレーニングなどが有効です。また必要に応じて、服用中のお薬について医科と連携しながら見直しを行うこともあります。
主な症状・悩み
- 口が乾く
- 口の中がネバついて話しにくい
- 水分の少ないものが飲み込みにくく感じる
- 口内炎がよくできる
口腔癌(こうくうがん)
口腔がんは、舌や歯ぐき、頬、唇、口の底などに生じる病変です。初期は、口内炎のような赤や白の変化、しこり、出血しやすいといった軽い症状から始まることがあります。
2週間以上治らない口内炎や、痛みのないできものがある場合は、早めの受診が大切です。
当院では、視診や触診による確認を行い、必要に応じて専門の医療機関をご紹介しています。
主な症状・悩み
- できものがある
- 口内炎が1~2週間以上治らない
- 口の中に硬いしこりがある
- 口腔内粘膜のただれや赤みがある
口腔機能発達不全症(こうくうきのう
はったつふぜんしょう)
噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が低下した状態を指します。特にお子さまの場合、舌や唇の使い方に偏りがあると、歯並びやあごの発達、顔立ちに影響を及ぼすことがあります。
そのため、早期の気づきと適切なケアが大切です。
当院では、お口まわりの筋肉の状態を評価し、生活習慣の見直しを含めて、口腔機能の改善をサポートしています。
主な症状・悩み
- 口が常に開いている、唇を閉じづらい
- 口を開けて息をしている(口呼吸)
- 指しゃぶりや舌を前に出すくせがある
- 食事中にくちゃくちゃと音が出る
- よく頬や唇を噛んでしまう
不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合とは、上下の歯のかみ合わせが正常に合っていない状態のことで、出っ歯や受け口、歯並びの乱れなどが含まれます。主な原因には、遺伝的な要因のほか、あごの成長バランスの不調和や指しゃぶりなどの習慣が挙げられます。
かみ合わせが悪いと、食べ物を十分に噛みにくくなるだけでなく、発音のしづらさや見た目のコンプレックスにつながることがあります。また、歯磨きがしにくくなることで、虫歯や歯周病のリスクが高まる点も注意が必要です。
さらに、あごへ負担がかかることで顎関節症を引き起こす場合もあるため、早めに適切な治療や矯正を検討することが大切です。
主な症状・悩み
- 見た目の悩み(歯並び・口元の突出などのコンプレックス)
- 食べ物が噛みにくい・飲み込みにくい(咀嚼機能の低下)
- 発音のしづらさ・滑舌の悪さ
- あごの痛みや頭痛・肩こり(進行すると顎関節症につながることも)



